親しい人の誕生会が連続して、
親しい人の誕生会が連続して、夜の外食が続いている。
ので、朝のランニングが欠かせなくなっている。
前にも書いたとおり、初めての人間ドックで脂肪肝を宣告
されて以来、周囲にからかわれ、通い先の店のシェフにも
笑われ、悔しい思いをしている。
カロリー制限にはようやく慣れてきて、外食のときにも
なるべく油分を摂らず、炭水化物も控えめに摂るように
しているが、親しい人の誕生会ともなると、普段より数倍も
ワインが進んでしまう。食後は決まってダーツバーへ行く
ので、酒のつまみで出されるポテトチップスに手が伸びて
しまう。就寝前に自己嫌悪し、翌朝がんばってランニング
に励むというわけだ。
ランニングは、音楽と相性が良い。
ハアハアと苦しい自分の息使いを耳にしながら走るより、
軽快な音楽を聴きながら走るほうが当然、気持ちいい。
どのジャンルの音楽を選ぶのか、という点が難しい。
例えば、愛車でドライブするとき、日中の天気の良い日は
マンボかレゲエ、夜の街を走るときはアフリカンポップス、
ゴルフ場へ向かうときはキューバンサンバを聴くように
自分は決めている。
友人の家で食事をして、食後のテラスで、酒を片手に
リビングから流れてくるジャズを聴くのも気持ちいい。
しかし、朝のランニングに合う音楽、というのはなかなか
見つからない。
朝の音楽といえばラジオ体操ぐらいしか思い浮かばない。
ホテルの朝食のリチャード・クレイダーマンも王道だが、
ランニングをしながらピアノを聴く気にもなれない。
仕方がないので、FMラジオのディレクターをしている
知り合いにメールして、朝に合う音楽を教示してもらい、
Def Techという、日米混合のラップデュオのアルバムを
薦めてもらったのだが、1分ほど聴いたら吐き気がして
きたので諦めた。
結局、自力でいろんな音楽をセレクトして試した結果、
現在、自分のランニング用の音楽プレーヤーには
以下の曲がリストアップされている。
「ルパン三世のテーマ'78」
「Bad City(探偵物語メインテーマ)」
「C.X(踊る大捜査線 挿入曲)」
「Gメン75 メインテーマ」
「Tank ! (カウボーイ・ビバップ メインテーマ)」
音楽が好きな人は思わず笑ってしまうだろう。
これ全部、テレビやアニメのハードボイルド作品だ。
この音楽を聴きながら、ルパンや松田優作や
織田裕二が軽快に突っ走るシーンを想像しながら
ランニングする。これが一番快適に走れる。
いつも走っている公園は一周850メートルのコースで、
一曲を聴き終わると一周できる、というペースだ。
イカつい顔をした50過ぎのオジサンが毎日走っていて、
自分よりも走るペースが早い。自分はこのオジサンを
"銭形のオッサン"と名づけていて、ルパンのテーマ曲
を聴いて走っているときにこのオジサンが後ろから
追い上げてくると、テンションと心拍数が勝手に上がる。
音楽プレーヤーはiPodを使っている。薄くて便利だ。
あえて難点を挙げるなら、付属の純正イヤホン。
音が悪いし、感度も良くない。耳が痛くなってしまう。
イヤホンは社外製のものでも合うようになっているので、
自分はバング&オルフセンの耳かけ型のイヤホンを
使っている。iPod本体よりも値段が高いが、そもそも
音楽プレーヤーとは音楽を聴くためのものなので、本体
よりもイヤホンに金を使うのはおかしいことではない。
このイヤホンを使えば、ちょっとしたリビングオーディオ
並の音質を楽しむことができるので、とても重宝している。
ランニングの目的は、カラダの脂肪を燃やすことにある。
これにはちょっとしたルールがある。
例えば、ランニングではなく全力疾走した場合、カラダは
脂肪分ではなく糖分を燃やしてしまう。糖分とは、つまり
炭水化物のことだ。
これでは、肝心の脂肪ではなく、朝食でたべたご飯を
そのまま燃やしていることになり、まったく意味がない。
糖分ではなく脂肪分を燃やすためには、"軽いランニング"
というものを心がけなければいけない。カラダに負担の
かからない運動をしているときにこそ、脂肪が燃える。
とはいえ、軽いランニング、という定義が難しい。
ランニングをしていると次第にカラダがほぐれてくるので
自然にスピードが上がってしまい、気がつかないうちに
軽いランニングではない状態になっていることがある。
それこそ銭形のオッサンに追われるときなど、必死で
走ってしまうので、明らかにペースがみだれてしまう。
そこで"脂肪を燃やすのに適したペース"というものがある。
「隣で走っている人間と会話しながら走れるペース」。
このペースを守っていれば、脂肪だけを燃やしながら走る
ことができるという。会話がスムーズにできるくらいの
心拍数で走っていれば"軽いランニング"というわけだ。
だが自分の場合、残念ながら一人ぼっちでランニング
しているので、隣に話しかけるべき相手がいない。
仕方がないので、走っている最中に、3分に1回の割合で、
印象深いテレビCMのセリフを思い出してしゃべっている。
ここ最近のランニングでは、引越し業者のCMの、
「きりんさんが好きです、でも象さんのほうがもっと好きです」
というセリフをブツブツと言いながら走っている。
先日のランニングのとき、iPodの音楽を大ボリュームで聴き
ながら走っていたら、その影響で、自分でも気付かないうちに
かなり大きな声でこのセリフを言ってしまっていたらしく、
走り過ぎていく銭形のオッサンに変な目で見られてしまった。
「きりんさん・・・ハァハァ・・・好きです・・・象さん・・・ハァハァ・・・」
などと言いながら走っているルパンなど、どこにもいないだろう。
ともかく、自分の毎日のランニングには、快適に走れる音楽と
音楽プレーヤーとイヤホン、それにテレビCMのセリフは
欠かせないものになっている。
これからも快適なランニング方法を見出す努力をしていきたい。
END
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