社名やブランドの語源は、調べて
社名やブランドの語源は、調べてみるととても面白い。
会社の仲間に岩手県出身者がいて、彼の実家から近い
観光名所に「小岩井農場」がある。
てっきり"小岩井"という地名だと思っていたのだが、
どうもそうではなく、創業出資者の小野・岩崎・井上の
三人の名前の頭文字を並べて、「小岩井」と名付けた
ことに由来するそうだ。
創業者の名前に由来するブランド名は他にもある。
一番の有名どころでは「ブリジストン」だろう。
創業者の石橋さんの、石(ストーン)橋(ブリッジ)を
もじってつけたブランド社名だ。
ガス器具メーカーの「リンナイ」も、創業者の二人の
林さんと内藤さんの名前から一文字ずつをとって
林内(リンナイ)とした。
メンズスーツチェーンの「takaQ」も、創業者の高久さんの
名前をもじったものらしい。
人の名前からつけられるパターンもあるが、一番多い
パターンは地名からつけられたものだろう。
「トヨタ」などは、本拠地の豊田市からそのままとった名だ。
「東芝」は、これも本拠地の東京芝浦を縮めた名前。
「カネボウ」は、東京墨田鐘ヶ淵に紡績所を構えたので
これを省略して鐘紡(カネボウ)なのだそうだ。
ジーンズメーカー「EDWIN-エドウィン」の由来は面白い。
その昔、ジーンズ産地といえば岡山が有名だったが、
岡山に対向して東京をジーンズ産地にしようと志した
創業グループが、"江戸WIN(東京の勝ち)"という
思いを込めて付けた名前だそうだ。微笑ましい。
英語を省略してつけられたブランドも多い。
身近なところでは、携帯キャリアの「Docomo」は、
"Do Communications Over The Mobile Network"
和訳すると、"移動通信で交流する"という単純な
英語だが、この英文を省略したものだそうだ。
同じく携帯キャリアの「au」は、これまた英文の
"Access to you"からとったもの。
「Vodafone」は、"Voice data fone"から。
さすがに時代を牽引する携帯キャリアブランドは
お洒落な由来を持っている。
英語に由来するブランド名は他にもある。
ハンバーガーチェーンの「モスバーガー」は、
"The most delicious hamberger"から。
ゲーム会社の「セガ」は、"Service game"から。
びっくりの由来は、殺虫剤の「フマキラー」だ。
"Fly Mosquito Killer"、つまり"ハエと蚊を殺す道具"
という意味の英語をもじって縮めたものらしい。
「カルビー」の由来の、カルシウムとビタミンを縮めた、
というのに似ている。
そういえば高校野球で有名な「PL学園」の"PL"の
由来を調べて、ちょっと寒気がしたのだが、あれは
"パーフェクト リバティー教団"という大阪発祥の
宗教法人から興った学校ということらしい。
こうやって挙げてみると、面白い由来の順としては
「エドウィン」と「フマキラー」の由来が横綱といった
位置付けだろう。この二つは面白い。
そういえば、とてもローカルな話で、面白いものがある。
もう潰れてしまったデパートなのだが、地元の中心街に
「エレデ寿屋」という名前のデパートがあった。
この"エレデ"という奇妙な言葉の響きが、当時まだ
高校生だった自分の興味をそそり、いろいろ調べさせた。
フランス語、イタリア語、ギリシャ語、果てはラテン語まで
調べつくしたが、結局その名前の由来が全く解らないまま
ついにそのデパート「エレデ寿屋」は廃業してしまった。
つい最近、昔そのデパートで働いていたという男性に
出会って名前の由来を聞き、思わず爆笑してしまった。
"エレガント・レディース・デパート"の略、だったそうだ。
いやぁ、なんとも九州人らしく、いかにもセンスのない
名付け方ではないか。これを笑わずにはいられない。
エレデという甘美な響きの語源を求め、遠くヨーロッパの
言語まで探求した、あの高校生時代の青い日々の思い出
が走馬灯のように走り抜け、脆くも崩れ去って、
あとに笑いだけが残った。
END
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